++ 猫雑貨屋を始める前は何を? ++
*以下の内容は2011年12月に初代主人がネコヂャ社に取材を受けたものです。
猫茶屋を始める前はログビルダーとか木工屋をやっていたんですよ。
ログに関わったのはもう30年以上前1980年代初めのころで、ログハウスというものが
日本でも知られ始めたそのころでしたね。
まだ珍しかったから建てていると必ず見学の人、手伝わせてと言う人、自分も建てたいと言う人達が集まってきてました。
そもそもは私もその一人だったんですけどね。
その現場で知り合った仲間とログビルダー集団みたいなものを作りまして、仕事として始めたわけです。
仕事を取ってきた人間が親方になってその現場を取り仕切り、みんなで力を合わせるという。
しばらくは順調に次々と現場をこなしていったのですが、
何年も経たないうちにログハウスブームと呼ばれる時代になりまして、
それこそ「雨後の竹の子」みたいにログハウスメーカーが乱立してきたんですね。
そうなったらもう個人の小さな集団なんかにはだれも目を向けてくれなくなりまして、
つまりは自然解散! ということになってしまいました。
あのネ!ログをやろうと思う人間て言うのは個性が強いというかアクが強いというのか、
一緒にやっていたのが分裂! なんて話、結構見たり聞いたりしましたよ。
まァ私たちの場合もまとめていくのにそれなりの苦労も有りましたけど、分裂とかの前に消滅しちゃったんですけどね。
その後はまた木工屋に戻りまして、
ログをやっている頃に知り合ったメーカーにお願いしてログハウス用の家具を作ったり、
チェンソー担いで現場に赴いて組み立てを手伝ったりしていました。
組み立て式の下足箱を20個とか半割丸太をくりぬいてプランターを10個、なんていうのも作りました。
長野の現場に2×材がいっぱいあるからそれを取りに行ってカウンターやテーブルを作れ、
という指示で東京からトコトコ一日がかりで出掛けたんですけれど、
その現場で材料を車に積んでいたら偶然お施主さんが現場にいらして ,
最初うさんくさい目で見られましたっけ。
そりゃそうですよね、自分の別荘の現場から見知らぬ男が材木を車に積み込んでいるんですから。
警察呼ばれなくてヨカッタ、携帯電話の無い時代でヨカッタ!
でもそのお施主さんからはその後個人的にいくつか木工の仕事をいただきましたから、何が幸いするか分からないもんですね。
*最後に「 ・・続くかも・・」と、綴られて終了となりました。
